ヒョウヒダニとアトピー性皮膚炎

ヒョウヒダニは、
家の中のチリやホコリの中にいる小さなダニで、
人を刺すダニではありません。

 

このダニは、温かいところを好むダニなので、
ソファーや布団、じゅうたんの中にもたくさん住んでいます。

 

機密性の高いマンションでは繁殖することが多く、
マンション住まいの人が増えてきたことも、
アトピー性皮膚炎画像化してきた原因のひとつとも言われているほどです。

 

卵や牛乳などの食物アレルゲンに対するIgEは、
一歳以降では急速に低下しますが、
ヒョウヒダニのアレルゲンに対するIgEは、
2歳以降になると急増してきます。

 

アトピー性皮膚炎の患者さんで見てみると、
アトピー性皮膚炎の患者さんの60〜70%で、
ヒョウヒダニに対するIgEが検出されます。

 

このようなことから、ヒョウヒダニは
アトピー性皮膚炎にとって、
主要となるアレルゲンということができます。

 

ヒョウヒダニアレルゲンは、
IgEを増やす原因になりますし、
皮膚に張り付くと、アトピー性皮膚炎の患者さんの
40〜50%に湿疹反応を引きおこすなど、
憎悪因子として大きく影響します。

 

ですから、ヒョウヒダニアレルゲンを防ぐために、
室内の掃除に心がけ、チリやホコリの少ない住環境に
整えていくことが必要です。

 

通常の治療にあまり反応しない場合で、
ヒョウヒダニに対するIgEが高い場合は、
防ダニ布団カバーに変えると、症状が良くなることがあります。

動物の毛やフケとアトピー性皮膚炎

動物の毛やフケなども、強いアレルゲンになります。

 

乳児期の早くからIgEアレルギーを成立させ、
アトピー性皮膚炎を悪くさせるという報告のある
犬や猫、ウサギなどの飼育は、
子どもにアトピー性皮膚炎がある場合は避けたほうが良いでしょう。

 

特に家の中で動物を飼うことは避けるべきです。

化学汚染とアトピー性皮膚炎

1993年、フランクフルト近郊の化学工場が爆発するという事故が起こりました。

 

そのとき、さまざまな化学物質が空中に放出され、
事故のときに汚染地に暮らしていた子どもに
アトピー性皮膚炎が増えていることが明らかになっています。

 

これは、化学物質による汚染によって
アトピー性皮膚炎の発症リスクが高まるということを
科学的に証明した初めての報告例です。

 

 

<発汗、日光、ストレス、細菌感染などとアトピー性皮膚炎>

 

汗をかいたり日光を浴びること、
細菌感染などでもアトピー性皮膚炎が悪化することが分かっています。

 

患者さんそれぞれに、
症状の出方には個人差がありますが、
その人にとって憎悪因子と考えられるものに関しては、
避けるようにしていくことが必要です。