アレルゲンとなる物質とは

アトピー性皮膚炎で、IgEが産生されやすいアレルゲンには、
ダニ(ヒョウヒダニ)類、真菌(カンジダ、アルテリナリア)類、
食べ物(卵や牛乳、小麦、米など)、動物の毛やフケ(猫、犬など)、
花粉(スギやヒノキなど)があります。

 

IgEがたくさん作られると、
さまざまな環境アレルゲンに対して陽性反応を示すようになり、
アレルギーを発症するようになります。

 

ただし、IgEが検出されたとしても、
そのアレルゲンが発疹の悪化に直接関与していないこともあります。

 

たとえば、スギ花粉に対するIgEが
陽性であると検出される人はたくさんいますが、
その全ての人がスギ花粉を発症しているわけではありません。

 

アトピー性皮膚炎では、
ヒョウヒダニに対するIgEが検出されることが最も多いです。

 

アトピーを発症していない人の30%は
ヒョウヒダニに対するIgEを持っていますが、
アトピー性皮膚炎は、
IgEを持っている全ての人が発生しているわけではないのです。

 

この理由は、体にはアレルギー反応を抑制する免疫機構があるため、
IgEが合っても体の免疫反応全体の結果として、
症状が出ていないからであると考えられています。

 

ですから、IgEが検出されたとしても、
あくまでもアレルゲンとしての可能性があるというだけで、
臨床症状が出現するかどうか、
症状が憎悪するかどうかが難しいところです。

 

ですが、この見極めは悪化因子となるアレルゲンを判断するために
欠かすことができないことです。